まずは遅ればせながら参院選について。当選して欲しかったのに落選した人、あるいはその逆のパターン、などなど、残念な点はあれど、総じて、外国人参政権反対派にとっては、まずまずの選挙結果と言えるのではないでしょうか。
この参院選で何より良かったのは、外国人参政権反対を公約として前面に押し出した党の候補に当選者が出たこと。これは賛成派議員にとっては脅威となります。賛成派の党はどこも外国人参政権の成立を選挙公約に挙げておらず、反対派の一人相撲になってしまった感もありましたが、それでも反対党派の後ろにそれだけの民意がある、これだけ失う票がはっきり数となって現れているということですから。そして、失う票は今後増えることはあっても減ることはありません。
今回、かつてない規模で口コミやポスティング、議員事務所のお手伝いなど、リアルに行動する方たちの報告を各所で見かけました。この個人個人の動きが参院選の結果にどれだけ影響したのか、実数もデータも出てくるものではないのでわかりません。ただ、このまま何もしないでいたら絶対後悔する、と考えた多くの人たちの気持ちが「行動しようと」いう空気を作り、今回のような結果を生む原動力となったことは確信しています。行動した皆さん、本当にお疲れ様でした。次回はもっともっと行動する人が増えて欲しいですよね。次の一大イベント、来年の統一地方選を今から見据えましょうか。
ところで。外国人参政権反対派にとっては目の敵のように扱われている民主党ですが、前回の記事で「民主党内反対派までまとめて叩くな」と少し強く言ったので、不満に思う方もいるかもしれません。私が普段巡回しているサイトに偏りがあるのかも知れませんが、民主党内反対派までまとめて叩く人が結構目立つので、彼らが体を張って法案阻止のために頑張っている話を伝え聞いている身としては、非常に残念な思いだったのです。いや、もちろん他党の議員さんも頑張ってくださってるんですが、それらの党と比較すると扱いが不憫な感は否めません。
参院選も終わったので、前回よりもう少し詳しく書きます。当会は基本的に特定の政党に肩入れしない方針ですが、今後の反対運動の成就のためには必要不可欠な情報です。当会では以前から、民主党の内部情報を独自ルートを使って仕入れていますが、すでに民主党は外国人参政権を無理やり通そうとしたら、間違いなく分裂する状態です。そして、そういう状態まで持っていけたのは民主党内反対派(以下民主反対派)が水面下で動いていたから。どういうことか、去年の衆院選前から時系列で追っていきましょう。
まず、去年の衆院選のマニフェストにおいて、民主党幹部は外国人参政権を載せようとしていました。しかしこれをまず体を張って民主反対派が阻止。結果、政権交代の流れに紛れて外国人参政権を「世論の支持を得た」と言い張らせずに済み、私たちも「マニフェストに載せなかったから、まだ国民の審判を経ていない」と言うことができました。
次に政権交代後、すぐにも参政権法案を通そうという動きもありました。しかし、このときもう民主反対派は着々と増えていて、以前からの30人未満ではなくなっていました。
仮に議員立法で提出され、民主反対派が造反し、社民、公明、共産などが賛成→衆院通過したとしても、参院は同様に賛成党派の票があっても、民主反対派の造反で否決できるところまで党内を追い込んでいました。この後衆院に差し戻しでも、民主反対派の造反で2/3の賛成は取れないのです。
議員立法だと閣法のように「政権与党の議員が造反とは不届き」とも言えず党議拘束をかけにくいし、かけずに法案不成立だったら目も当てられない。党内の反発ももう抑えられない。なので、閣法しか認めない→しかし、閣法にすると今度は連立与党の国民新党が行く手を阻むので立法できない… という形でなんとか執行部(というか小沢氏)は体面を保った状態だったのでしょう。(前回の記事で国民新党のおかげもあったことに触れなかったのは私の単純ミスですorz 気づいた時には選挙期間中だったので、直すに直せず…。)
それでも議員立法でも通したいと粘った議員もいましたが、それはもう一部だけで、多くの議員は「笛吹けど踊らず」になっていました。その上、野党時代にはなかった政権与党としての仕事もある。政治とカネ、普天間基地など問題が山積している。忙しいのに、参政権のことばかり騒ぐようなのは筋金入りの馬●で、多くの議員は冷たい目で見るだけでした。
更に民主反対派は大臣クラスを説得して思いとどまらせたり、政府答弁に関与したりで、参院選まで乗り切りました。現在話題になっている「政府が外国人参政権を諦めた?」騒動も、その行動の1つです。ここに書いた以外にも、色々考えていたそうです。
内部情報込みの話はここまでです。
民主党はよく言われるとおり、良くも悪くも「選挙互助会」で、つまり思想も統一されていません。思想が座っている議員は自民党より左右が激しいけど、大半は思想はどうでもいいという議員ばかりです。なのにどういうわけか、あの党は特殊な思想の人(か、お金持ち)じゃないとなかなか上に行けないようです。普段から権力闘争とかなんとかやってる人たちはいいポストに滑り込むのも上手ですね。政策集を作ったのも、旧社会党の人間でしたし。
振り返って民主反対派は、なぜか大抵冷や飯ポストばかりです。役がついても申し訳程度。党内実権を特殊な人に握られた中、目立った動きをすれば粛清されかねない。潰されないよう、いかに阻止していくか。最前線にいるのに一部反対派からも罵倒を受けて、やるせなかっただろうと思います。離党して意思を示す手段もあります。しかし、民主反対派が時期を見誤って揃って離党していたら、もうとっくに外国人参政権は成立していたでしょう。
民主反対派が党内推進派の動きを止めて、時間が稼がれている間に反対派の世論は大いに盛り上がり(これに焦る中日新聞)、他党もまた参政権のことで民主党を攻めたてる。反対世論が無視できないレベルになったため、参院選では民主反対派が止めなくても外国人参政権をマニフェストに載せるのを諦めた(これを嘆く嘘つき朝日新聞)。内と外からの攻撃で、推進派を二進も三進も行かないようにできたわけです。将来、党派は思想で統一して欲しいと私も願っておりますが、政権与党が変わっても悪法を止められる可能性があるなら、現時点ではばらばらになっているのも悪いことばかりではないですね。
さて、ここまで非常に長々書いてきましたが、これは私たち反対派の勝利宣言のつもりではありません。あくまでも中間結果です。しつこい推進派がまさかこれで法案成立を諦めるわけがないじゃないですか。山谷えり子議員と民主反対派のキャッチボール(むしろドッジボール?)で民主党は鳩山内閣の政府答弁で言質を取られたけど、どうにか抜け道を探そうとするだろうし、公明党もまだ民団に擦り寄っています。
今は反対の議員も、どんな理由で賛成になびくか分かりません。「党の方針だから」賛成/反対という議員もいます。繰り返しますが、世間の無関心層と同じで大半の議員は「思想はどうでもいい」のです。どちらにも流される可能性があります。反対派の行動で少し風向きが変わってはきましたが。これは思想で統一されている党でなければ、どこでもそう大きく変わらないでしょう。ここで油断すると巻き返されることもありえます。議員・一般人ともに、無関心層に私たちが切り込み、賛成派の捏造の余地がないほど反対派を絶対多数にすることで勝敗は決します。
今後、私たち一般人が外国人参政権阻止のためやるべきことは
・反対派議員が立場を失わないよう、党派に関係なく「参政権以外の様々な政策も」見てあげて応援する
・形を変えた参政権法案や、参政権法案を通しやすくするための法案の動きにますます気をつける
・まだこの法案の危険性を分かっていない人にもっと知らせ、反対世論を磐石にしていく
・推進派を追い詰めるべく、更に国会請願署名を集めていく
だと考えています。一つ目を除いて前とあまり変わりませんが、日々の積み重ねの行動こそ大事です。
ただ気になることは、今現在外国人参政権より気をつけたほうがいいのは、夫婦別姓法案と人権擁護(救済)法案ではないでしょうか。夫婦別姓は「選択式だから別にいいでしょ」と考えているのか(地方参政権ぐらい…と同じ理屈ですよ)、大手新聞社が行った参院選候補者アンケートを見ても外国人参政権よりばらつきがあるし、人権法案にいたっては、危険度は外国人参政権と同等な上に法相の口から何度となく出てるのに、新聞社アンケートでも設問に見かけておらず、参政権に比べて今ひとつ盛り上がりに欠ける感があります。(人権法案、専門でやってくださる団体が出てきて欲しいです…)
守りが弱いところから切り崩されていきます。気をつけなければなりません。
(上記より抜粋 一部改変)
散々色んなトコを引っかき回してくれたネトウヨ共、お前らの事言ってんだぞ?売国奴売国奴ってしつこく宣いやがって、じゃぁなにか?民主や社民なんぞよりもよっぽどヤバイ公明に寄生されて、良い様にあしらわれてる自民を無条件で支持するヤツらは売国奴じゃねぇとでも?間接的に公明を支持してんのと大差ねぇのに?まぁ、完全に思考停止して凝り固まってる人間に、何言っても無駄か(嘲笑)。
※オマケ
社説:ひきこもり70万人 国の危機と認識しよう - 毎日jp(毎日新聞)
マスゴミにしちゃぁ、えらく良心的な記事だわな。いつもなら「ひきこもりは犯罪者予備軍」とか「税金を払わない役立たず」とか、抗議してこないのを良い事にやりたい放題差別しまくってるクセにな。まぁ、どっかから強く言われて、渋々書いたって可能性も捨て切れんが(嘲笑)。
Business Media 誠:業界が“先祖返り”している――『ハルヒ』『らき☆すた』の山本寛氏が語るアニメビジネスの現在 (1/4)
俺が思うに、一番の問題は俺らオタクや現場の制作スタッフを食い物にしてまで、自分らの私腹を肥やそうとする制作会社上層部や自称著作権団体の連中じゃねぇの?ピンハネやら不当徴収やら、黒い噂が絶えねぇじゃんか、なぁ?
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